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わたしたちが孤児だったころ
カズオ・イシグロ。
店頭でこの本を手に取ったのは入江真佐子さんの翻訳が波長に合いそうだったのと戦争前夜の上海が舞台だったから。
えんえんと格闘し?(こんなに時間がかかったのは久しぶり)やっとやっとフィリップおじさんと再会する所まで読み進みました。
ここまでくれば、たぶん今日の電車のなかで読み終わることが出来るでしょう。
人間ひとりひとりの心の孤独。言葉に出されなくても心の琴線に触れるものがあります。
誰でも理解出来るものですが、他人も必ず抱えているこの感情を汲み取るには自分の心の在り様を考えることも必要かもしれません。
重たいことは最近の風潮で敬遠されがちですが、時として何かが考えるきっかけを作ってくれます。

★読み終わって・・・登場人物の個性がはっきり描写されているのに結局は空に浮かんだ雲のよう。物足りなさが残りました。倍くらい書いて頂いても良かったのに・・・
一度読み出すと全部の作品を読み続けることが多いのですが、今回は無理。
文体と雰囲気は好きなので機会を待ちます。
by grandma-alice | 2006-04-20 13:26 | 本・映画・音楽 | Comments(0)
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